私には、経営者として見習いたい人がいます。それは、私の父です。
父が会社を設立してから、40年以上が経ちました。その間、家族を養い、注文住宅の一軒家も建てています。身近な存在だからこそ、普段は改めて言葉にする機会が少ないのですが、父が積み重ねてきたものの大きさを感じています。
私も会社を経営する立場になり、父の歩みを、自分が目指す姿と重ねて考えるようになりました。父から学びたい。そして、いつか父を超える素晴らしい経営者になりたい。最初のコラムでは、その思いを綴ります。
会社を設立して40年以上。その年月の重み
会社を設立することは、大きな決断です。けれど、設立したという事実だけで、その会社の価値が決まるわけではないと私は考えています。日々の仕事を重ね、長く事業を続けていくことにも、大きな意味があります。
父が歩んできた40年以上という年月は、私にとって、簡単に追いつけるものではありません。何か一つの成果を出しただけで、その時間を超えたとは言えないでしょう。年数そのものだけでなく、その間、経営者という立場で歩み続けてきたことに、私は重みを感じます。
目の前の結果は、もちろん大切です。ただ、それだけを追いかけていては、長く続く会社にはならないと思います。今日の判断が、来年、その先の会社にどうつながるのか。今の仕事がお客様との関係に何を残すのか。そうした視点を持てる経営者になりたいと考えています。
父と自分を比べたとき、まだ学ぶべきことがあると感じます。その差を焦るだけで終わらせず、今日できることを一つずつ積み重ねる。父の40年以上という歩みを、私自身の仕事への向き合い方を確かめる基準にしていきたいです。
家族を養い、一軒の家を建てた父
私が尊敬しているのは、父が会社を長く続けてきたことだけではありません。仕事をしながら家族を養い、暮らしを支えてきたことも、見習いたい部分です。
会社には会社の責任があり、家庭には家庭の責任があります。どちらも大切にしたいと言葉にするのは簡単ですが、それを行動にしていくことは、簡単ではないと思います。家族を支えてきた父の存在を考えると、経営者としての自分だけでなく、家族の一員としての自分にも目を向けたくなります。
父は、注文住宅の一軒家を建てています。私にとってその家は、建物としての大きさや見た目だけで評価するものではありません。父が仕事を続け、家族の生活を支えてきたことを実感する存在です。
自分の仕事によって、大切な人が安心して暮らせる。そのことに、私は大きな価値を感じます。会社の成果を考えるときにも、数字の先に人の暮らしがあることを忘れたくありません。事業を育てることと、身近な人を大切にすること。その両方に向き合える経営者を目指したいです。
几帳面な父から、丁寧に取り組む姿勢を学ぶ
父の血液型はA型です。そして、性格は几帳面で、とてもプライドの高い人です。これは血液型から性格を決めつける話ではなく、私が知っている父の人柄です。
父の几帳面さを思い浮かべると、自分の仕事にも問いかけたくなります。確認すべきことを後回しにしていないか。小さな違和感を見過ごしていないか。忙しいという理由だけで、仕上がりを曖昧にしていないか。
大きな目標を掲げるときほど、足元の小さな行動が大切だと思います。連絡を丁寧にする。約束した内容を確認する。分からないことを、そのままにしない。そうした一つひとつは目立たなくても、仕事の質を支えるものだと考えています。
私も、細かなことを大切にできる経営者でありたいです。すべてを一度に完璧にしようとするより、気づいたことを直し、同じ見落としを繰り返さないようにする。その積み重ねによって、お客様にも、一緒に働く人たちにも、安心して任せてもらえる存在を目指します。
高いプライドを、自分の仕事への誇りにつなげる
父のプライドの高さも、私の印象に強く残るところです。その姿を見て、自分にとっての誇りとは何かを考えます。
私が持ちたいのは、自分の仕事に責任を持つための誇りです。引き受けた仕事に誠実に向き合い、できることとできないことを曖昧にせず、最後まで責任を持つ。自分が関わった仕事について、胸を張って説明できるようでありたいと思います。
一方で、誇りを持つことと、人の意見を聞かなくなることは別だと考えています。経営者であっても、知らないことや足りないところはあります。必要なときには教わり、間違いに気づいたら認め、より良い方法があれば取り入れる姿勢を持ち続けたいです。
父を見習うということも、何もかも同じにするという意味ではありません。父への敬意を持ちながら、自分はどのように仕事をし、どのような会社をつくりたいのかを考える。そのうえで、自分の判断と行動に責任を持つことが大切だと思っています。
父を超える、素晴らしい経営者とは
父を尊敬しています。だからこそ、私には「父を超えたい」という目標があります。それは、父が築いてきたものを否定する気持ちではありません。身近に尊敬できる存在がいるからこそ、自分もそこに届き、その先へ進みたいと思うのです。
私が目指すのは、売上や会社の規模だけで評価される経営者ではありません。お客様に信頼され、一緒に働く人たちを大切にし、家族に誇ってもらえる経営者です。成果を出す力と、人に誠実であることの両方を磨いていきたいと考えています。
そのためには、立派な言葉を並べるだけでは足りません。目の前のお客様にどう向き合うか。約束をどう守るか。うまくいかなかったことを、次にどう生かすか。毎日の選択の中で、自分が目指す姿を少しずつ形にする必要があります。
父を超えたかどうかを、自分だけで決めることもできないと思います。仕事を通して関わる方々に信頼していただき、その信頼を長く積み重ねていく。まずは、そのための行動を続けることが、今の私にできることです。
父への敬意を胸に、自分の道を進む
合同会社Y.K-family HLDSの代表社員として、私はこれからも学び続けていきます。会社を育てること、お客様の期待に向き合うこと、一緒に働く人や家族を大切にすること。その一つひとつから目をそらさず、自分の責任を果たしていきたいです。
40年以上会社を続け、家族を支え、一軒の家を建てた父。その歩みは、私にとって尊敬するものであり、目指したいものでもあります。身近な父の存在から学べることを、当たり前だと思わずに受け止めていきます。
私にとって、これから大切にしたいのは、決意を一度書いて終わりにしないことです。仕事に慣れたときや、目先の結果が出たときにも、この原点を振り返りたいと思います。自分は丁寧に仕事をしているか。関わる人たちを大切にできているか。そう問い直す時間を持ち、行動につなげていきます。
父と同じ年月を、今すぐ積み重ねることはできません。それでも、今日の仕事への向き合い方は、今日から変えられます。遠い目標だからと先延ばしにせず、今の自分にできることを確実にやり切る。その姿勢を大切にします。
いつか、自分の歩みを胸を張って伝えられるように。見習うべきは父。その思いを忘れず、父を超える素晴らしい経営者を目指して、一歩ずつ進んでいきます。
合同会社Y.K-family HLDS
代表社員 関根 裕介
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